プラセンタの母乳促進効果について

プラセンタは、医療機関において保険適用の「乳汁分泌不全」の治療方法としても認可されているように母乳の出を良くする効果があります。
母乳は赤ちゃんに必要なビタミンやミネラルなど最良の栄養を豊富に含んでいるので「母乳で育てたい!」と考えている子育てママも多いと思います。ただ、そんな我が子を思う気持ちとは裏腹に肝心の母乳の出が悪いということがあります。
母乳は通常であれば出産後2~3日もすれば出始めるものだということですが、このときもし、母乳の出が悪かったり、母乳が出てこないという場合には、「乳汁分泌不全」と診断されて、場合によっては治療の対象になることがあります。
プラセンタの母乳促進効果について詳しく解説!
母乳の出は個人差がかなりあって20人に1人は体質的にほとんど出ないといわれています。ホルモン分泌の命令を出す脳下垂体の機能不全、乳腺や乳管の発達不全、乳汁を促進するホルモンの分泌異常が関係しているのでは?と一般的には考えられているようです。
そういう体質的に母乳が出にくい人の場合、プラセンタを摂取したとしても、どこまで母乳の出がよくなるかはやってみないと分からない部分も多いのですが、試してみる価値はあると思います。
プラセンタの乳汁分泌促進作用というのは、以下のような作用が互いに関連し合うことで生まれているのではないかといわれています。
ホルモンバランスを調整する内分泌作用
自律神経を調整する作用
細胞活性化作用
精神安定作用
造血作用
母乳に関係するホルモンにはプロラクチン(母乳を生産)とオキシトシン(母乳を絞り出す)の2種類があります。こうした乳汁を促進するホルモン分泌に問題があると母乳の出が悪くなるわけですが、プラセンタにはそうしたホルモン分泌を調整する作用が副作用なく期待できるという点が乳汁分泌不全の治療に利用される理由でしょう。
ホルモン分泌の異常以外の原因としては、ストレスによるもの、母乳となる血液や体液の材料になるミネラル、ホルモンの材料になるアミノ酸や脂肪酸、ビタミンの不足なども考えられますが、こうした理由に対しても、すべて同時にアプローチして効果を発揮してくれるのもプラセンタの魅力といえます。
産後の体力の回復を早めてくれるプラセンタの効果
自然界では哺乳類は出産した後、自らの胎盤を食べます。これは産後の体力の回復を早めるための行為だといわれていますが、実はこれは人間も一緒でプラセンタを摂取することで産後の肥立ちがよくなるというのが有名です。
● 母乳の出がよくなるので授乳が楽になる
● 産後の体力の回復を早めることができる
● 産後の女性ホルモン減少による髪や肌のトラブルを緩和する
● 産後うつ、子育てのストレス対策になる
妊娠中は増え続ける女性ホルモンの影響で心と体にさまざまな変化が起きていたと思いますが、産後はそれとは逆に増えていた女性ホルモンが一気に減少するため、心身ともにホルモンバランスの乱れというのを痛感すると思います。
プラセンタは、母乳の出をよくするためだけでなく、そうした産後の身体の回復と不安定になりやすい精神面のバランスを取る安定剤としての役割も数多くある薬理作用から期待されています。
体内で起きているアンバランスを正常な状態へと調整してくれるというのが基本的なプラセンタの働きなので、それこそ産後および授乳中というのはプラセンタの効果を最も実感できる期間ではないかと思います。